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軽量水稲培土「SBかるいんです」他播種作業に関してのお願い

昭和培土株式会社

拝啓 陽春の候 時下ますますご盛栄のことお慶び申し上げます。
平素は弊社製品のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
水稲播種中心に皆様春作業をされている事と存じます。安全作業を心がけて頂けますようお願い致します。

さて、例年ご愛顧を頂いております軽量水稲培土「SBかるいんです」他弊社軽量品の製品内に「塊」の発生があるとのご連絡をお客様から頂いております。
発生原因は寒暖の差による外的環境の変化、有機原料水分、製品積み重ね保管等の影響が考えられます。

下記に製品内散見時の対応方法を記載致しました。
お手数をお掛け致しますが播種時にご対応を頂けますようお願い致します。
この度頂きましたご連絡をもとに、製品の撥水や原料の分離をしないかつ使用感に問題のない(塊が発生しにくい)製品の製造に今後も取り組んでまいります。

引き続き、製品をご愛顧頂けますよう宜しくお願い申し上げます。

敬具

軽量水稲培土「SBかるいんです」の製品内「塊」への播種時ご対応について

*確認内容

「SBかるいんです」25Lポリ袋製品(600・1200Lフレコン製品)では 開封時に有機原料に起因する水分の偏り等によって下記写真のような塊が製品内で発生する場合があります。塊は手で軽くほぐれる程度のものですが土詰めホッパーからそのままの形で落下し播種作業の弊害になる場合もあります。

原因としては有機原料の水分偏りも考えられますが、昨年末から本年のように寒暖の差(製造工場地域ではマイナス17℃を記録)による製品化後に袋内での水分移動や製品の積み重ね重量により塊が発生するなど要件は複数考えられます。

製造時には撥水防止剤の添加希釈した水を原料水分を加味し添加する事で比重の違う原料の混合ムラ防止と製品水分の均一化を図っております。
最終の製品篩の大きさを考慮すると製造時に混入の可能性は低く、保管時の発生が原因と考えられます。

*床土としてご使用いただく場合:

基本手順:

@ポリ袋製品の場合は地面に数回落とすなどし、培土を軽くほぐしてからホッパーへ投入する。

A床土ダンパーを目標床土量より多く排出設定し(目標床土量ギリギリに設定すると比重の異なる原料の分離により均一に排出されない場合があるため)排出直後にある回転ブラシで表面を削り床厚の調整を行うような設定にする(各播種機メーカー推奨の床厚設定方法参照)。
(下記写真参照@、A)

塊が散見される場合:
培土中の塊は回転ブラシで砕ける程度の硬さの為、回転ブラシでほぼ塊はほぐされます。
*下記写真はベルトに溝がありますが溝が無いタイプの方が塊が詰まりやすい傾向にあります。

●軽量水稲培土と播種機の機械適正について(1)

「SBかるいんです」には植物の繊維が配合されています。播種機によっては回転円筒ブラシに繊維が絡まる可能性があります。回転ブラシを活用した床土厚調整時に作業途中での掃除等を行う必要がある場合があります。その際には掃除等をお願いいたします。(下記写真参照B、C)

●軽量水稲培土と播種機の機械適正について(2)

播種機によってはブラシの先に水平円筒鎮圧ローラーが取付けられている機種もあります。
鎮圧が強すぎますと、「SBかるいんです」内の気層が損なわれ、生育に影響が出る可能性があります。
ローラーを適正な位置(表面に触れる程度)に調整頂くか不要であれば取り外しての作業をおすすめいたします。 (右記写真参照D)

 

 

●軽量水稲培土と播種機の機械適正について(3)

播種機によっては土詰めホッパー内にローラーがある機種もあり、「SBかるいんです」使用時の ホッパー内ブリッジ防止と塊破砕の効果があります。(下記写真参照E)

 

*覆土でご使用いただく場合:

基本手順:

@ポリ袋製品の場合は地面に数回落とすなどし、培土を軽くほぐしてからホッパーへ投入する。

A規定量設定(播種量によって異なる):通常は500〜700g程度/箱

塊が散見される場合:覆土量をやや多めに設定して下さい。また、播種機に覆土後使用可能な回転ブラシが付属されている場合は床土同様にブラシで表面を削り覆土量を調整してください。覆土の均一性を重視される方は一般水稲培土「しょうわ培土」「覆土専用培土(無肥料)」(原料焼原土100%)のご使用もおすすめいたします。

以上

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