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技術部からの育苗情報

日頃は当社製品をご愛顧賜り厚く御礼申し上げます。
全国的な暖冬の中、当社水稲培土製品の出荷が本格化しております。
今春の水稲播種に際して技術部として注意事項を掲載いたします。ご一読頂ければ幸甚に存じます。
宜しくお願い申し上げます。

水稲種子

浸種、積算温度の目安は100〜120℃となります(計算例:12℃で8〜10日/水温×日数)。種もみ体積に対して3倍の水量を確保し、水温は15℃以下を心がけます。酸素欠乏にならないよう定期的に水を入れ替えて酸素を補給します。品種・水温によりますが7日位が作業目安となります。
注意水温と気温はほぼ同じになります。ハウス内にて浸種の場合、気温上昇により種もみに影響がでる可能性が高まります。計算上で25℃×4日(100℃)と播種可能なりますが、水温15℃以上の場合は自然発芽となり、出芽ムラの原因となります。

播種後の管理

育苗で生育障害が発生する温度は35℃付近から一般的に根の伸長に影響が表れるとされています。40℃を超えると出芽不良等の悪影響が出始めます。尚、温度と障害の関係は個体や品種によって時間差があります。
注意1ハウスでの育苗は温度管理が重要になります。近年のハウス資材の高性能化にともない、急激に温度上昇しやすい構造となっております。今年は簡単に日中30℃超となる日が多くなると想定されます。換気や遮光を効率的に行い、ハウス内の温度管理にご注意願います。
注意2プール育苗(1.5葉での入水)を行う際には水温管理も重要になります。温度上昇対策で天井部の被覆遮光幕を2重カーテンにて対応しているエリアもあります。水温の管理にご注意願います。

播種量

近年、多量の種もみを播種する技術(乾もみ換算で300g播種など)が農機メーカー主体に推奨されています。播種量の多い苗の管理は高い技術が必要になります。また、高温での管理は更に技術が必要となります。ハウス内の温度管理には十分ご注意願います。